17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

萌えキャラの寒いお笑いを人類はどこまで許せるのか?

 

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アホガール 視聴7分

 

ぼく個人は男女の性差や美醜の差から作品や発言に差をつけないようにすることに気を付けていますが、しかしそれでも「美醜が関係してこの表現が許されているな」と感じることはあります。そう、男女のアイドルや美形の俳優のやる寒いお笑い。アイドルだからこそゲタを履かせてもらっている。かわいいからこそ許されている。

しかしですね、現実のアイドルは本業別にあるからいいですけど(いいわけない)アニメの場合そうではないですからね。エヴァとかが公式でパロディ4コマみたいのをやるとかじゃなくて、オリジナルですからね。「お笑いが本業です」ってことですからね。 さあ「アホガール」のお笑いのネタをみてみましょう。無への旅路です。

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アニメほど実質、学祭の演劇に等しいジャンルはない

 

アクションヒロイン チアフルーツ 視聴13分

電気グルーヴとかに憧れた実はセンスのないイタいひとのやる、学祭のコントをみたことはあるでしょうか。あのときぼくは空気が凍り付き、時間というものが永劫へと変わる瞬間をはじめて味わいました。

 

アクションヒロイン チアフルーツ』の冒頭の戦隊シリーズのパロディのクオリティ、まさに学祭コントのひとたちがやるような、あのぬるいレベルです。忘れていました。いま学芸会が最も受け入れられ、進化するジャンルが商業アニメであることを。ぼくはまた、時が別のものに変わる瞬間に立ち会ったのです。

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『メアリと魔女の花』ジブリとポノックの、たったひとつの違い【有料】

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ジブリの西村プロデューサーと米林監督によるスタジオポノックの第一回作品『メアリと魔女の花』。見た目こそ非常にジブリらしい。しかし、この作品はジブリとまったく異なることがひとつあります。それは何か?ということから、結果的に出来上がった作品はいま流行りのあれみたいだ…という雑感を込めつつ、最終的に国内商業アニメーションではあのクリエイターが実質的に誰も後継者がいないことが問題ではないか…というレビューです。

 

⇒続きはこちらから。価格は500円になります。

何重にもマウンティングする17歳のキキ

参照:アオハルかよ


ついにひとつ現れました。実質ジブリマウンティングです。しかも複数の意味にまたがったやつですよ。

 

『君の名は』が過去のジブリ作品を上回る興行収入を得る大ヒットしたこと、これまでも企業が往年の名作をネタに作品世界を破壊するようなCMを製作すること(ハイジをこすりつづける家庭教師のトライとか。すべて最悪なのだが、特にトライ先生がハイジ世界に乱入させる時のCMでは一切として原作をリスペクトしてない広告屋のマウンティングが露骨に現れている。セル画デジタルのセル着彩まるわかりのデザインのうえに、原作が影無し単色なのに多段の影つけてで出してくるとかぜんぜん原作のアナログでのデザインに合わせる気がないのですごすぎるよ。)という複数の要因が重なってます。

魔女の宅急便の舞台、都内にするとかすごいですね。あれだけ地方の自然や街並みみたのを意識したジブリ版に対し、田舎は鬱屈としている場所で人工的な場所の方が美しくしっくりくるという新海誠の作風つかってくるとかいろいろ思うとこありますよ。このハイコントラストな画風、途中ぐらぐら揺れる手持ちカメラ風視点とかふくめると京アニまで含んでるのかよみたいな。

 

まじめにキキ17歳を作る、ジブリへの敬意あるスタンスだったらこうはならないですよ、日本の都市部が舞台になるとかないですよ。広告制作サイド、おそらく宮崎駿の後継者は誰かみたいなのが近年言われた中、一躍大ヒットを飛ばしたことでその席に考えられてる新海誠の作風をわざと使って過去のジブリ作品をマウントしてみるというずいぶんタチのわるいことしてますね。しかしイタズラの度が過ぎていると言いますか、新海誠の作風と宮崎駿の作風は何から何まで真逆。新海誠の作風で、しかも広告制作としてネタとして消費しようとして、ジブリ魔女の宅急便にマウントする破壊力の度ははずれているのです。細田守が異常なヒットを飛ばし、細田風味のCMがつくられるとしたらこうはならなかったでしょう。

近年は何故か清水崇による実写映画の公開とか、来月公開される『メアリと魔女の花』が明らかに意識したコピーがついているなど、なぞの魔女の宅急便包囲網が敷かれております。そんななか、宮崎駿は戻ってきます。観たアニメは忘れましょう。また来季にお会いしましょう。

 

 ↑魔女の宅急便の原作最新作。

 

マルイのCMにガンダムを出す方法

 

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マルイの新CMがシリーズのアニメというアプローチをとっているのはどういうことでしょうか?しかも、シシヤマザキルミネCMとかティルビー&フォーブスのサントリーの水のCMみたいなアートアニメーション作家によるコマーシャル仕事ではなく、マジの深夜アニメフォーマットで。なぜ今回のような形になったのかを見通すと、未来のマルイのCMにはガンダムを出演させる方法があるかもしれません。

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スタジオジブリあたりで定着した「劇場用ルール」を軽々しくぶち壊す『夜明け告げるルーのうた』【有料】

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さて今年の話題作『夜明け告げるルーのうた』のレビューです。数多くの作家性あふれる監督が全国公開の劇場版で本来の作家性が封印されがちなケースの中、特に湯浅作品の中でもちょっとウェルメイドすぎないか…?という危惧があるなか、ぜんぜんぶれていないという凄い作品でしたよ。この作品はどんなふうにすごかったのか?というか発表時から似てる似てると言われていた『ポニョ』と比較してどうだったか?なども含めたレビューです。

 

→続きはこちらから。価格は500円です。

アニメ史上最強の能力の『Room Mate』の主人公に震える

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Room Mate 視聴フル

 

 アニメの主人公と言えば何らかの特殊能力持ちが魅力ですが、今期のなかでもとびきり凄まじい能力を持っているのが『Room Mate』の主人公でしょう。そのあまりのスペックの高さは他メディアのゲームや映画と比較しても類を見ないほどです

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