17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

ネットのオタクをあまりわかってない広告アニメの凄さ

アニメーションムービー「未来への旅立ち」 視聴フル

「多くのマーケティング関係者の想像以上に、日本の若年層にとって、アニメは身近な存在です。」

「若年層にとってアニメはもはやサブカルチャーではなく、メジャーカルチャー」

「近年、日本製アニメ映画がグローバル市場でヒットしていることもあり、日本製アニメの海外人気はかつてないほどに高まっています」

以上は電通による、広告におけるアニメーションの価値をまとめた記事から抜粋したものです。そのとおり、いま広告アニメではシャフトから3DCGアニメの雄・オレンジなどが関わっていたり、『京騒戯画』や『血界戦線』の松本理恵や「ラブライブ」シリーズや『宝石の国』の京極夏彦などが監督しており、クリエイティブとして見るべき部分も大きくなっています。ざっくりと言えば、ネットのオタクをわかっているか否かが、このジャンルにはとてもよく現れるのです。

しかしそれができるのも、クリエイター以上に企画者側が「アニメがメジャーカルチャーである」世代で理解できているから、というのは確かでしょう。では漠然と「まあアニメは受けるみたいだからこれで……」とやった場合どうなるか?すごく奇妙な味わいが生まれます「続きから」にてアート引っ越しセンターのアニメをご覧ください。

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まあまあ豪華スタッフで北海道テレビをやる謎『from North Field』

 

 from North Field_episode1 視聴フル

朝ドラ『なつぞら』出演俳優が初の声優に抜擢、『ルパン三世PART5』ではアニメーションプロデューサーを務めた人物が初の監督、そして『天空のエスカフローネ』から『坂道のアポロン』までの錚々たるキャラクターデザインに関わったと喧伝しながら、ここまで派手さがない、地方テレビのCMらしいテンションを保ったPRアニメになることが逆に興味深いです。

ホクレンアニメーション「from North Field_episode1」(公式サイト)は それより続くということでしょうか。タイトルの日本語訳はほとんど『北の国から』になるんですが、まったく田中邦衛の要素はありません。

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意味のわからないテクニックで擬人化『うちタマ?! うちのタマ知りませんか? 』

『うちタマ?! うちのタマ知りませんか? 』視聴10分

90年代に有名だった「うちのタマ知りませんか?」シリーズ。2016年に復活してから、順調に放映を重ねてきたところでもうひとつ展開を広げたい、というのはわかりますよ。しかしそれが『うちタマ?!』になるのは困惑しますね。

擬人化だから困惑しているわけではありません。擬人化でなにかおかしいテクニックを利かせているから困惑しています。ノイタミナ枠、制作スタジオはMAPPA。さて、アニメ表現に定評もある枠で、いまトップクラスの品質を持つスタジオが、どういうおかしい技術を使っているんでしょうか?

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『推しが武道館に行ってくれたら死ぬ』とファンダムの良さ

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推しが武道館に行ってくれたら死ぬ(以下『推し武道』)視聴19分

実はガキのモードをスタートして「現在連載中の漫画で、新刊が出たら必ず買っている作品がアニメ化した。それを書き散らす」というのは今回が初めてなんです。『推し武道』、全巻買ってるんですよ……

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海外出身スタッフによる圧倒的な背景美術『ソマリと森の神様』

ソマリと森の神様 視聴11分

本編のキャラクターや大筋以上にすごく考え抜かれた色彩設計と美術設計に目を奪われます。原作と比較して、イラストレーションや絵本みたい画風を意識しており、観やすさを優先した設計ではないことは確かなんですよ。

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“Netflixのアニメはつまらない ”という感想がなぜ生まれるか

異種族レビュアーズ 視聴15分
Netflixオリジナルが話題になって2年。漏れ聞くのは、当初の黒船や救世主みたいな期待ではなく、シンプルに “Netflixのアニメはつまらない”という感想です。

これはもちろん日本のオリジナルアニメに対してのものがほとんどだと思いますし、わからなくもありません。しかしそれ以上に、日本のUHFアニメを観る慣習と深い溝を感じさせもするんですね。

それがなんなのかを、UHFアニメですごいテーマを扱う『異種族レビュアーズ』を絡めた書き散らしです。

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『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』名作の続編、その弛緩した悪さと良さ

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 視聴15分

商業アニメでキャラクターやシナリオよりも、演出に特化したり、凝ったアニメートを見せたりすると、一部で観ているひとは嫌がったりしますよね。「作っている人のオナニーだ」なんて言ったりして。

こうした批判って、いくつか思うところがあります。観る人側からすれば、キャラクターやシナリオに凝った演出やアニメートが生かされておらず、観づらく感じたことをそう言ったりするわけですし、作る側からは観やすさとは違う方向から、脚本以上に絵作りによって伝えたいからというのがあるわけです。

たいていはクリエイティブと受け手はすれ違うのですが、ごくまれにマッチングすることがあります。それが『まどマギ』だったのではないでしょうか。

さて『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、すごく観やすく作られています。それが凝った演出やアニメートが特徴だった前作と比べ、ゆるくなったように見えるんですよね。 

傑作となった続編が弛緩した印象で始まり、ファンが「だんだんと面白くなってくれるはずだ」と願いながら観続ける、名作に関係する作品を観るときの、あの感覚にあふれています。

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