17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

「迷家」企画屋系の監督とどろどろ系脚本の組み合わせからはキッツいもんが出ました…

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迷家 視聴15分

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。水島勉ねたです。

 

 アート・デザインが優れていることと言うのは本当はすぐに理解できないもので、そもそもの面白味を感じる瞬発力は弱めです。先日褒めた「ルル子」とか「アゲ太郎」とかって、あれもやっぱ「てーきゅう」とかとおなじ枠でざっくりまとめられがちな気がします。

 

 大ヒットした作品はアート・デザインともに何かあることが多々なんですが、大抵の場合はそこよりも速攻で面白さがわかる企画力と作品の観やすさやわかりやすさで判断されてる気がします。そんな中でアベレージヒッターたる水島勉作品はそこを徹底してると思います。

 

 あとは「SHIROBAKO」とかオリジナル作のタイトルを歯切れ良い・覚えやすいとされるを4文字で収めてることや、「ガルパン」とか略称も考慮したタイトルのつけ方もたぶん狙ってるんだと思います。

 

 ぼくは企画力と可読性が優れた作品と言うのはそんなに面白がれないんですが、しかし周りを見るとびっくりするくらいパッと見は見やすい絵柄を取っているのに企画力の部分がヤバい作品で溢れていることに気付きます。

 

 あんま好きになれないところがありますけど、オリジナルアニメをやる際に大抵の作品が陥ってることで企画力の無さに加え、作家性が行き過ぎてしまってかえって誰にも届かなくなってしまう、ということに陥ることなく、漫画やラノベ原作のヒットからのアニメ化という、あらかじめの企画の強さに頼らない*1オリジナルアニメで成功を収めているのはなにより企画力を絞っていることが大きいです。ほんとアニメ制作アニメでタイトルが「SHIROBAKO」は凄いと思いますよ。

 

 ということで「迷家」なんですが…これちょっと最近の作品と比較すると切れ味が鈍い気がします。漫画誌でたとえるならややテーマがメジャー狙いの「スピリッツ」からマイナーをフォローする「ヒバナ」に連載を移った感といいますか…これたぶん、脚本家の岡田麻里とは方向違いすぎるせいじゃないですかね。

 

 「キズナイーパー」では岡田麻里どろどろとそれから距離を取ってる(もしくは茶化してる)トリガーの闘いは面白いけど、どうにも水島勉の企画力と可読性が主なのって意外に岡田麻里とは食い合わせが悪い気がしますね。人間関係のどろどろみたいのって情緒的にやれば文学や芸術的なそれですが、情緒を排した可読性の高いデザインでミステリやサスペンスにすると金田一くんやコナン君のムードを劣化させたようなものになってる気がします。

 

 どうでもいいですが、ダンカン主演の日本映画「生きない」を思い出します。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。ところで今回、ほぼテキスト批評もいいとこですね。

 

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*1:「監獄学園」なども手掛けていますが