クロムクロ 視聴飛ばし飛ばし12分
またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。今回は「○○年代っぽい」アニメてたまに見かけるけど、何を持って「○○年代っぽい」と思うのかって書き散らしです。
PAワークスの新作ですが、これ90年代のライトノベル作家の作品が今更アニメ化されたのか?って匂いがします。PAワークス設立15周年記念なのに2000年代より前な感じです。「SHIROBAKO」などと比べてもあんまりガチガチに絵作りしてる感じでもないし。
しかしなんで「90年代っぽい」とぼくも思ったかなあ…美少女にロボに異世界から来た侍って満漢全席みたいにいろんな売りをぶちこむ闇鍋にするせいでしょうか?
それにしても「○○年代っぽい」ってなんでしょうね。原色バリバリでキャラのシルエットも極端にすると90年代っぽい。実写的で日常の情景を基調にすると2000年代っぽい。ロボットとかのガジェットや世界観の描写を細やかにすると80年代っぽい。でもジャンルや世界観よりもキャラクターの外面と内面を重視した作りだと90年代っぽい。やがてジャンルそのものも有効ではなくなり、キャラクターの外面も内面をドラマのテーマにするのもリアリティあるものではないなと考えると2000年代っぽい。
オリジナリティよりもパロディで楽しもうぜっていうと80年代っぽい。いや、パロディはいずれ終わる。本当はオリジナリティが必要なんだ。でも何もなかったんだ・・・っていうと90年代っぽい。いやいや、オリジナリティというのは出揃ってしまっているわけだし、今のリアリティから考えるにすでに出来上がってるものをもっとメタに見直すこと・リミックスしていくことがいいんじゃないかっていうと2000年代っぽい。
ぼくが評価してる京都アニメーション・シャフト・トリガー・WIT STUDIOらのデザインは、オリジナリティの構築ではなくメタに見直すことやリミックスしていくことが特に他のスタジオよりも優れていると思います。
PAワークスも2000年代に生まれたスタジオらしく、今のリアリティでロボや異世界から来た侍ネタを描くなら今季なら「ふらいんぐうぃっち」くらいのドライな間合いでリミックスできねえものかなと思います。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。
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