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17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

「psycho-pass」は90年代に培われた貯金を切り崩しているだけ

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psycho-pass2 制作タツノコプロ 視聴はした

 

 また一つ現れましたが、これは今日までに培われた礎を掬っているものです。

 

  初代は総監督に本広克行、脚本構成に虚淵玄、キャラデザに天野明などなどネームバリュー高めの(ぼくには低めの)方々を前面に出し、2期にしてもマルドゥックスクランブルや攻殻ARISE、セガガガ冲方丁がかかわるなどやはりスタッフのアピールは強めです。

 

 

  ところが実際の内容はというと、これがもう90年代から2000年代にかけて押井守-プロダクションIGが切り開いて来た構造の既視感が凄まじく、今だに近未来と頽廃のヴィジョンは「ブレードランナー」かよ!と思わされます。

 

 

Blade Runner - Music From The Original Soundtrack

Blade Runner - Music From The Original Soundtrack

 

 

  80年代後期から90年代前半あたりで発展した実写映画的な大友克洋押井守の映画作品は一時ジャパニメーションとか奇怪な名称で呼ばれ諸海外にも評価されましたが、彼らが大作映画を構築する時のモデルには「ブレードランナー」が背後にあると思います。

 あの作品で出来上がった西欧と東洋、未来や過去の建築といったの区分がめちゃくちゃになったような未来世界の憂鬱に生きる刑事というヴィジョンは、大友や押井守の映像作品のヴィジョンに繋がっています。映画評論家の町山智浩氏は80年代のポストモダンを表現した映画と解説し、「近未来映画はどんな映画もブレードランナーになった」と書きました。

 

 

 

 特に押井守-プロダクションIGラインで発展したブレードランナーのヴィジョンを背後に据えた実写映画的なリアリズムを持ったアニメという系譜は、パトレイバーから攻殻イノセンス、そして神山健治攻殻SACを経て続き、いままた「サイコパス」にまで繋がって行ったと思います。

  これこの前の再編集版観てましたが、本当にブレードランナー-押井守ラインのクリエイティビティまんま。唐突に寺山修司とかデカルトやら無闇に引用したりして語らせるなんていう、ゴダールからパクった押井守の手法まであって最早やりすぎとすら思いましたよ。

 

イノセンス O.S.T.

イノセンス O.S.T.

 

 

 

I Do(「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」より)

I Do(「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」より)

 

 

 押井守神山健治プロダクションIGと90年代2000年代に積み上げたことを、天野明のキャッチーなデザインや他クリエイターのネームバリューというガワで再利用してるという印象です。観たアニメは忘れたいところですが、培った技術をまだまだ使い潰すというのもあれですね。次回でお会いしましょう。