キラッとプリチャン 視聴18分
すごいことになってますね……プリパラ新作よくこれやりましたね……
しかしメインのお子様向け年齢層に動画の人気者を勧めるというのはインターネットおっさんからすると冷や冷やしますよ。一歩間違えば「おこづかいをつかわずに漫画をよめるよ」みたいなとこに落ちかねないんじゃないかみたいに思うのは間違ってますか。
そうか「子供にはヒカキンのチャンネル見せてる。暴力的な要素ないから」という話があり、子供はみんなyoutuberはリアルな馴染み深いタレントであるということか……だからこういうアプローチなんだ。youtuberポテトチップスまででてますからね。キャズムを超えて子供向けアニメの題材になるわけですよ。
ちょっと前に「ライフスタイルでインターネットが一番うまく描けているのはアニメだけ」と書いたのですが、今季はインターネットがきれいに浸透してる作品が豊作なわけです。
しかも、意外な作品がとりあげてるという。「ソードアートオンライン・ガンゲイルオンライン」はわかりやすいんですけど、まさかの「ルパン三世」がダークサイド担当、そして本作が明るい部分担当してる感じです。
しかしですね、動画配信で人気者になろうってぼくは怖すぎると思うんですがいかがでしょうか。それとも若い衆(10歳未満)の理屈がわかってないだけなんでしょうか。平然と「フォロワー10000人なんだよ」というセリフが飛び交い、自意識の承認欲求の煽りあいを明るい部分のなかで描いているのは怖くてたまらないですよ。
もっとすごいのは自意識の承認欲求を満たそうと過激に滑っていることをやることですからね。「プリチャン』はその危険な道に子供たちを引きずり込むのか?
ぼくは「コングレス未来学会議」を思い出していました。ロビン・ライトがハリウッドの作り上げた薬物によってアニメの世界で永遠に生きるのを選択するのですが、ある時に薬が切れた瞬間、あまりにも茫漠な現実を目にして唖然とするシーンです。
世の大人はさすがに警告を残します。TV番組で過激なものは真似してはいけませんよと注意が入りますし、世界最高のプロレス団体WWEも「Please,don't try this at home」と注意が入ります。
ここでもうひとつ注意をいかがでしょう。前途あるお子さまがなによりも「面白くない」がもたらす地獄、さらに今回エントリみたいな冷笑的な方向にもいかないように世の大人は注意を残したほうがよいかと思われます。
大人の使命は子供たちを地獄を生む人間にしないこと。いまからプリチャンも、キズナアイも、輝夜月の幻影もなくなった動画の人気者の地獄をお見せしします。
観たアニメは忘れましょう。動画も忘れましょう。現実も忘れましょう。次回にお会いしましょう。