17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

『逆転裁判~その「真実」、異議あり!~』 はゲームで初代を見た時の第一印象の記憶が蘇る

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逆転裁判 ボクシングでいうところの3R分くらい

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 

 

 いまや日本で最も著名なアドベンチャーゲームという地位を確立したタイトル「逆転裁判」。しかし今でこそ「論撃ゲームの完成系だ」という評価や、キャラクターの魅力がこぞって語られますが、冷静に考え直してみると、発売された当初はまるで学研の付録マンガや中学校の社会科の授業で観るような裁判の解説アニメみたいな印象がありました。

 

 逆転裁判アニメ版は、初代のエピソードを取り扱っていることも相まって、いまから15年前にゲームボーイアドバンス初代を一目見た時の印象が蘇ってきます。

 

 そのチープなデザインやアニメート、そしてキャラクターに一番必要な表情の演技がえらいこと固いことも遭いまり、「これ社会科の授業とかで観る解説アニメだ…」という印象なのです。そうだよな…名前を思い返してみてもヤバいですよ…もう見慣れたよでは済まされないですよ…だって主人公の名前、「なるほどう」だよ?これが15年以上続くとは誰も思ってなかっただろ?

 

 ちなみに制作は数多くのゲーム原作アニメを手掛けたA-1ピクチャーズ意外に作品の奥にある、別のテーマを「シンデレラガールズ」でも掘り下げるのが上手いし「僕だけがいない街」では映画クラスのクオリティを誇る業界最大の保守派堅実派のスタジオだと思うんですけど、そこで発揮したパワーが初代を一目見た時に抱いていた社会科のアニメであるというこんな感情を呼び覚ますデザインなことに、ファンは得をしてるのか?というのはよくわかっておりません。

 

もっとリッチなデザインでなるほどくんやまよいちゃんの顔を見たいもんじゃないのか?ちょっとエル・カンターレアニメな手触りだけどいいのか?観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。

 

 

 

逆転裁判 蘇る逆転

逆転裁判 蘇る逆転