僕だけがいない街 視聴フル
またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。
3話から見たんですがヤバすぎる…普通に劇場版クラスの作画量とレイアウトを持っております。劇場公開中らしい「ガラスの花田勝と角界憎い世界」よりもはるかにスクリーンでも耐える絵作りになっています。実写版の公開と合わせたのもあるんだと思うんですが、それにしてもTV放映のレベルでいいのか?これ。
と、感心してたんですが…この作品、今のアニメでかなりデカい、もう一つのデザインの方が割とガタガタです。
そう、シークエンス切り替えタイポグラフィのチョイスや配置やリバイバルという過去の記憶に飛ぶシークエンスでのフィルム演出です。なんだあれ?いらねえよ。フィルムの記憶なんて今デジタルの時代にねえだろ!っつうか1980年代後期で今20代後半~30代にとっての記憶メディアのクリシェって、フィルムじゃなくてビデオテープだろ!ホットラインマイアミ2*1を思い出せよ!デビット・オライリー思い出せよ!こんなアニオタがわかんない例えしてどうすんだこの書き散らしは!
意外に「リッチな作画量と画面作りなんけど、一方でデザイン的な切り取りがへぼい」という作品多い気が…今考えれば山田尚子監督以外の京アニとか、割とダサかったりします。
ちなみに作画量を抑えながら、こうしたグラフィックデザインのカットやタイポグラフィのチョイスによって「なんとやなしに格好良く見える」作品の帝王はシャフトです。ぼくはどっちかっていうと「なんとかディズニーやジブリ並みの画面作りと作画りょうによるリッチさ」よりも、「作画量はそこまで多くないけど、デザインや演出の切れがある」って方が良いですね。
1コマ打ち2コマ打ち、または3コマ打ちでもリアリズムあるアニメートといったの豊富な作画でキャラクターがより生き生きと動く方向をを選んだのなら、むしろこういうフィルム演出とかタイポグラフィとかって流れを阻害して邪魔な印象になっちゃうんです。
ところでEDのアニメーション、あれは何者でしょうか?あれホントすばらしかったんですが…原画担当を検索しましたらまたガラスの花菱会がたけしに拳銃を向けるなんたら世界という映画公開しているらしい何かが出てきたんですが、本当にこの人がつくったのでしょうか?
ん?それにしてもうだつの上がらない主人公が、少年時代を回想し、そこで起きた事件が実は現在も続いているって構図、昔みたような…あっ「20世紀少年」じゃね?似てなくない?似てないか。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。
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