17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

幸福の科学アニメもびっくりな「ファンタシースターオンライン2」感想

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ファンタシースターオンライン2 視聴流しながら 制作・テレコムアニメーション

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 

 冒頭の3DCGによるアニメーションはかなりゲーム本編を踏襲してるなと思った矢先に、べちゃべちゃなサウンドワークによるOPから2Dセルパートになった途端に評価が変わります。なにかというととんでもない宗教勧誘アニメです…

 

 主人公の現実の日常である2Dのシークエンス。あ…味気ない。全然キャラデザインから色彩のチョイス、アニメートに至るまで今時みんな悩んで作っているのに、まるで「アニメの作り方のお手本」からそのまま作ったかのような絵はなんなんだ…なんだかんだでここまで観たのはデザインは先端にあるスタジオなんだよな…といっても日本で長らくシーンを牽引してたテレコム制作だよな…

 

 くだらん話になりますが、戦国無双戦国BASARA、そしてこのファンタシースターオンライン2ともともと原作が3DCGで構成されている作品なんですが、これを2Dのアニメに翻訳する場合って方法論はそんなにないんでしょうか。

 

 今セルルック3DCGが研究されていて、「アルペジオ」や「楽園追放」など2Dセルで映えるデザインを3Dの空間表現に生かすという翻訳は進んでいると見ます。一方、逆は地獄です。BASARAも、戦国無双も、まるでアニメ制作の教本をそのままなぞったかのような味気ないことこの上ないデザインでした。また、戦国無双手塚プロダクションが作ってると言うのもまた哀しみありました。

 

 しかし3DCGパートのファンタシースターオンライン2世界に主人公が入った瞬間から一転、異常なほど映像はいきいきします。原作のヴィジュアルに乗っ取っているのもあるのでしょうか。

 

 結果、幸福の科学みたいな新興宗教のプロモーションビデオみたいな感じになってしまっています。「このキャラ、オレに似てんじゃん!」ふつう自分に似たキャラのアバターにしねえよ!このあたりの正しいふりして一番現実にありえない感、ほんとプロモ感が凄まじいですよ。

 

 そこから導き出されるのは味気ない2Dパートという現実から、遥かに魅力的な3DCG世界が広がるネットゲームの世界で生きていこうとする。ネットの世界で、2Dと3DCGのデザインを折衷した主人公は生き生きとします。

 

 このデザインの差のあまり、あまりにも魅力ない現実を捨てて、躍動感あってネトゲ廃人に堕ちていこうぜと示唆してるとしか思えぬ導入になっています。それは幸福の科学アニメ以上に露骨な宗教勧誘のような気配をまとっています。オンラインゲームと言えば「私はFF14続けるよ」みたいな狂信者スラングとかありましたね…妄想はいい加減にしましょう。観たアニメは忘れましょう。でも培った課金とリセマラはそのままに、現実の貯金を気にしましょう。