17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

アニメ化の出来で原作が真に恵まれてるかどうかみんなうすうす感じてる

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純潔のマリア 視聴11分 制作:プロダクションIG

 

 

 少年漫画の絵はつまらない、そしてつまらない絵のアニメの映像はさらにつまらないとかいう話に続いて思うとこあります。

 アニメ化の質で感じる原作の裏の評価。どんなに人気がある原作だろうとも真に恵まれているか、みんな好む曖昧な言い方使えば愛されているかどうか。単なるコンテンツ(トホホ…)の拡大(トホホ…)もしくは延命(トホホ…)であるか。それぞれの真意はともかく、今後の気配というやつ。

 

 

 「戦国無双」や「戦国BASARA」あたりはもうだめなのかもしれないななんて思わせる。ゲームからしてもはや抱き合わせやバーゲンセールのように無双系が多数の漫画原作やゲームとコラボしており、ただでさえジャンルとして底値のようなところがある現状で、アニメ版は原作のような軽快なアクションをまるでアニメートできない。

 

 「バハムート」「シンデレラガールズ」で「ソーシャルゲームのアニメ化は恵まれてる」とかこのまえ適当にぶっこいてしまいましたがそもそも膨大なソーシャルゲームのなかでも特異なレベルであるし、もちょい正確に見れば「シンデレラガールズ」はコンソールでも活躍してるアイドルマスターの一環だ。アイドルマスター全体は恵まれすぎているでしょう。

 

 「暗殺教室」の出来などはもしかしたら1-2年以上続いて高い発行部数をあげた原作のコンテンツに与えられる拡大のノルマをただこなしているだけなのでは、と思ってしまい、これは恵まれているかどうかはわからない。大量生産で売り逃げる少年漫画のアニメ化はその大量生産にみあったような投げやりなところあるし、また大量生産で対象にしている層にはアニメートがどうとかさして気にされずアニメ化とは声とちょっとした動き付きのテキストの拡張程度でいいので、ぼくが暗殺教室のアニメ版は意味が無いとか言っても詮無い話です。それにしても「ドラゴンボール 神と神」を見ても偉大な原作相応の出来だと到底思えないくらいです。

 

 いっそ青年誌くらいのほうがもっともよい恵みを受けたものが多いかもしれない。去年の「シドニア」や「ピンポン」を思い返すと。

 「純潔のマリア」は恵まれているのでしょう。空間を感じさせるレイアウト、カットの切り替わり。そして繊細な登場人物たちの表情のアニメート。マリアと青年が手の甲にキスをするシークエンスで行われた細かな目線や感情の動きには少々心動かされました。原作の絵や漫画表現の構成からすればいくらでも省力出来るだろうところを逃げてはいません。「PSYCHOーPASS」で繊細な演技のアニメートが意外に最悪だったプロダクションIGになにがあったのでしょうか。

 

 観たアニメは忘れましょう。でも運と恵みはそのままに、意味なく風呂を拡大(トホホ…)もしくは延命(トホホ…)しましょう。

 

純潔のマリア コミック 1-3巻セット (アフタヌーン)

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