17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

シャフトについて感じる2,3の事柄

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幸腹グラフィティ 視聴 ボクシング5ラウンド分

 
 また一つ現れました。瞬間的に熱しそして忘れられるために生まれ、次の瞬間に繋げるための礎です。
 
 梅津泰臣の豊かで動き回るオープニングのアニメートが終わると、例によって強固なあの演出が始まり人物の動きは滞り、皮肉な視線へと変わります。
 
 シャフトは一つ高いレイヤーからアニメのデザインを行っているスタジオのひとつであることには疑いようがないのですが、しかし個々の作家性というか実感というかがなにやら薄い気はします。

 

 シャフトは謎です…作家性ある独特のスタイルであるかに見せながら、実はただの低リソースで制作を捌けるようにしただけかもしれない。個性的ブランドを確立しながら低予算で大量に、というある種の理想はそういうことなのかもしれない。

 

 シャフトは謎です…新房昭之という数々の傑作に関わる監督が、一部で「あんな作品数を作れるはずはない。名義貸し程度ではないか」なとと言われるのもすんなり受け入れられるほどに、その作家性の実態というものを掴みきれないし、真剣に語られるのはそこまで観たことが無い。

 

 シャフトは謎です…強固なスタイル、ブランドの確立、ここ5,6年内にてシーンを引っ張るような作品をいくつも生み出しているにも関わらず何か未だ実態の無さがある。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。