黒執事Book of Circus 制作:A-1 Pictures 視聴10分
これもA-1ピクチャーズですか。ラノベアニメマンガゲームシーンの客層が主に好むものは大体ここのスタジオかJCスタッフの2社のものを見れば大体分かりますね。この2社がコンサバティブ。
A-1はソードアートオンラインとアルドノア・ゼロ、それからペルソナ4やってますが、それらと比べると明らかにローコストに作ってあります。空間を感じさせない説明的カット。まあでもキャラクター主体ですからそれでいいと思います。アニメではアクション以上に実は重要な日常の作業をいかに美しく繊細に描くか、ということで掃除やテーブルクロスをかけるようなシーンも多くありますが、京アニやPA・ワークスがやってるような出来には及んでないです。意外にローコスト。他の女の子客が主だろうアニメと比べても破綻はないけど流して作られてる感じあります…ってFREEとか幕末rockみたいにアクが強いのと比較しての誤差かもしれません。
メイドとか執事とか西洋従者ポルノは日本の秋葉原のカルチャーと結びつき奇怪な進化をし、女の子ポルノのネタとして一時期異様にメイドがどうたらのマンガやらアニメは振りまかれましたが、その逆版としての執事ってのはそこまで広がらなかった分これが独占してるのでしょうか?今メイドの女の子がどうのこうのだけで作品成立は完全に過ぎ去ったと見ますが…カズオ・イシグロの「日の名残り」アニメ化という無茶くらいしたらぼくは楽しいのですが。執事が休暇の中で過去の回想が加わっていく小説なのですが、まあこれは俗流のメイドネタに対して時代考証や衣装を正確にしようとした森薫の「エマ」みたいなもんと言いますか…
それにしても黒執事の実写映画化は何だったのでしょうか。ぼくは昨今のラノベアニメマンガ実写化は「どれほど優れたコスプレができているのか」という観点だけで評価しているのですが、水嶋ヒロの執事コスプレは傍目ではよかったように思いますがこれはチラシ見てだけで評価しています。
ちなみに、現在ぼくが思う日本最強のコスプレ映画監督は三池崇史です。「忍たま乱太郎」のコスプレ再現は感動しましたよ。本編は見てません。
観たコスプレは忘れましょう。でも生地と製法はそのままに、また作りましょう。でもこんどのルパン三世はコスプレ観点でもダメだ!
- 作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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