17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

ペルソナ4 ザ・ゴールデン A-1は無難

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ペルソナ4 ザ・ゴールデン 1話 視聴8分 制作:A-1 Pictures

 

 原作作品はかなり前にPS2でやりましたが、ほとんど完璧に近い作品だったと記憶してます。ラノベアニメゲームシーンの最も美しい部分それは新海&京アニ的な日常。その裏の異次元や幻想の世界に飛び込み闘うという構図も今このセックスと戦争を知ったガキのモードから考えればゲームでこれを実現した意味でも完璧。

 

 そのアニメ版ですがA-1ピクチャーズによるデザインでいきなりびっくりしたのはめっちゃ身長高い!頭身高い!あれーなんだこれといいますか…

 

 

 「ダンガンロンパ」のアニメ化の時にも思いましたがぼくがよくわからないのはゲームを遺憾なく映像で再現しようとすることです。でも当然原作のメディアと映像メディアのひとつであるアニメには差があるから単純な再現だけでも大変なのはわかっています。オリジナルを混ぜ込むには松本大洋の「ピンポン」に対しての湯浅政明のように作家性のシンクロナイズが無い限り途方もなく難しく、原作を好む人に対してのノイズになってしまうのもわかります。でもゲーム本編にが行っていた日数の進む演出だとかバカバカしくなります。

 

 ちょいダサの帝王、逆をとれば日本のアニメマンガラノベゲームシーンに誰よりも誠実であるコンサバティブのトップA-1ピクチャーズの例によって誠実なそれですが、ペルソナ4がゲームプレイの中で内包している新海・京アニに繋がる永遠の日常情景のモードや、シャフト的な動画枚数を抑えるローコストながら高レベルのデザインセンスで魅せるというそれらを表現しきれてる感じがしない。難しい。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。