少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49- 視聴14分 制作:ZECXS
男の子アイドルアニメネタのなかで、「リアル路線だ」ってコメントが右から左へながれていくように(そうこのブログはニコニコ視聴程度で嫌がらせクリティークを投げつけるクズなのです)劇画系統です。
しかし劇画系統のネックは表情柔らかく動かすの難しくて、特にアイドルネタ、ダンスや歌を披露してるときって柔らかくて生き生きとした顔がみたいところじゃないですか。ところがみんな殺し屋のような顔でダンス、アピール。
表情変わるときってやっぱ目の形とか眉毛とかすっごい細かく動いてるものなんです。ディズニーはじめアニメってそういうのをすごく極端にしたもので逆にくどい所あるかもしれませんが、特にアイドルみたいなことやるなら生き生きとした表情欲しいじゃないですか。「このアニメなんかこわいな」「なんかホモっぽい感じ強いな」というのもそれもそのはず、眉ひとつ動かさない冷徹なゴルゴ13のデューク東郷がラブライブのツインテの子みたいに客に媚びを売るような映像だからです。
劇画系統がアニメに召喚されるときって架空戦記やフィルム・ノワールのジャンルにこそ登場してきたもので、現実の冷たい状況や闇の奥に相対するための絵柄です。プロダクションIGの押井守作品や攻殻機動隊、人狼のそれがもっとも上手くやってきたジャンルですが、奇妙なことに最近のロボットネタのような架空戦記にこの絵柄が召喚されないことがすごく奇妙です。
アルドノアなんてジェンダーの行き違いを描いてきた志村貴子がキャラデザインで、なんでロボットネタのデザインが彼女なんだと思う一方、本作は冷徹な目線で事件や戦場を生きようとするはずの劇画デザインがなぜ、にこにこにーなアイドルネタやってるんだろうという、明らかに狂った事態が夏のモードでは進行しています。
この作品老若男女もエキストラと主人公格のバランスもいいし、背景美術の写実感もいいんですよ。つまり状況や空気感の水準は高い。なのになぜアイドル?なぜロボットに乗って闘ったり、犯罪係数の高いやつを追っかけて始末とかしないでアイドル?目が笑ってねーじゃねーか!なぜだ…なぜ志村貴子デザインで男の子アイドルやるじゃなくてロボットネタなんだ…適材適所にならないのはほんとなんでだ…観たアニメは忘れましょう…でも培った技術とモードはそのままに次回にお会いしましょう…
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