17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

アルドノア・ゼロ ロボネタについて書くのはもうやめよう

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アルドノア・ゼロ 1話 視聴16分 製作:A-1ピクチャーズ&トロイカ

 

 火星には悪意の渦があり、惑星に入った人間の悪の記憶が噴出し多重人格を発症するのです。神は死んだ。光の私…やがて火星の悪意にまみれていった主人公は過去のトラウマとの記憶と対峙しーおお、ばらよ!お前は病んでいる!わ、分からず屋はお仕置きだぞ…ひ、火かき棒でお仕置き……おおっほ!恐ろしい!

 

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失礼、「プラネットライカ」の話でした。そんな話になるわけがなく、「雲の向こう、約束の場所」期の新海誠的な高校生の少年少女の世界と青春のメタファーとしてのロボットVS地球と火星の対立というややガチめ(UWFの格闘プロレスくらいで本気ではないくらい)の架空戦記感という構図です。ん?適当に書き出してみたらいい時のガンダムの構図のようには見えなくないですね。さっき新海臭い何かだと書きながらなんですが。

 

 1話火星のプリンセスってサブタイにしてもこれはエドガー・ライス・バローズの火星冒険SFが元ネタでちょっと前に「ジョン・カーター」ってSF映画が3Dで公開されていた原作だよって書けば通る人は通るでしょう。でも今時火星か…

 

 14ー21歳くらいの少年少女主人公はその青春の光と影の気配を日常風景の情感に集約させる形で美しい画面やカットはわかるんですが、今のロボットアニメのフォームで最適な画面っていうのをちょっと思いつきません。あっ!今ならシドニアか、ちょっと遡ってマクロスFか!どっちも3D導入したそれですね。3Dアニメとのミックス以降が...いやこれもずいぶん前からやってるそれで、これもラブライブからタイバニまで別にロボネタでなくても最適な画面作りに生かしてるものいっぱいありますね。

 

 アルドノアはまだ1話でロボの大立ち回りなんてないけど、トータルのキャラデザから画面構成、事前の世界背景やデザインを眺めている限り、どれだけ頑張ってもここ10年のウェルメイド反復というのがそこそこで、あとは虚淵玄がどれだけウェルメイドのなかで屈辱や残酷のスパイスを込めるかを眺めるという感じがします。

 

 いきなりなんですが、自分で書きながらここまでくそな温い感想になってしまって腹が立ってきました。なにが残酷のスパイスを込めるかだカスが!少年少女日常情景という最強モードにジャンルが包括される形で、架空戦記リアリティで現代を追う気があるのはほぼ無い現状、もの凄く頑張って60点そこそこのロボットネタは僕には鬼門ですね。平均点的なの一番すぐ忘れるんだよボケがッ!

 

 あーなんだっけか観たアニメはー忘れましょう、培った技術とモードは…培った技術がそこそこのフォーマットの繰り返し?モードなんてロボネタさっぱりできあがってねえよ! 次回なんて無しだ!お話の舞台となる火星には、あらぬ妄想をかきたてる力が、潜んでいるという話じゃありませんか!

 

 

プラネットライカ

プラネットライカ