17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

日本のNetflixオリジナルアニメの立場がなくなる『ゴブリンスレイヤー』

Ads

 

ゴブリンスレイヤー』視聴18分

今年のトピックスとして、Netflixの国内アニメとの共同制作がありました。貧困にあえぐ国内アニメにとって、黒船とまで騒がれていましたね。今年も終わりに差しかかった今、ひと通りの作品が公開され、振り返ってみていかがでしょうか。

 

teenssexandwarmode.hatenablog.com

 

ぼくとしては「NetflixOVAだったんだ」という評価をしています。地上波ではできない暴力やエロ描写、センシティブなテーマなどを描く意味で。

第一弾として『Devilman Crybaby』が大きな話題を呼びましたし、現代的な内容が多く含まれているものの基本は人体がバラバラになるゴアな暴力もレイプも解禁された、ハードな描写がポイントです。『バキ』死刑囚編もやっぱりそういうことだよなと思っていました。

地上波やネットで放映できない暴力やエロを実践する場として過去にOVAがあり、今はNetflixがあるのではないか。実際、『B the begining』も『AICO』も『ソードガイ』もアニメーターが監督を務めたり、セーラー服とメカのSFだったり過去のOVAブームと相似を為しています。

そんな流れの中『ゴブリンスレイヤー』を見ると思うところがありますよ。ゴアな暴力描写、レイプ、惨殺で充満しています。これがOVAだとかNetflixで隔離された場でやっているんじゃなく、ニコニコ動画で年齢制限がかかることもなく普通に観ることができますからね。

 

teenssexandwarmode.hatenablog.com

 

昔エロスや暴力を見せたがるOVAを、新奇やエロを売り物にするB級のエクスプロイテーションフィルムに例えたことがありました。その価値から川尻義昭さんを再評価するとかやってましたね。

なので萌えとも違う、エロとゴアを見せたがるアニメの方針を「エクスプロイテーション的だ」とよく思うのですが、その意味でも「ゴブリンスレイヤー」のエクスプロイテーション的な刺激は飛びぬけていました。日本のNetflixのオリジナルアニメのどの作品よりも。だとすると、「Netflixならでは」の特性をそのほか一般のアニメもやってるし、意外にアドバンテージにはならなかったのかな、と思ってしまいました。

ゴアな暴力やレイプを描く、批判性の差

とはいえ、いくらゴアな暴力もレイプも描こうが、その描写や物語のテーマの中で意味は変わっていきますよね。『Devilman Crybaby』も刺激物的にエロやゴアが挿入されたことに一部批判があったんですけど、基本的には原作に準拠し、また現代のヘイトやマイノリティ排斥みたいな背景と抵抗がベースにあります。要は暴力はあるけど、暴力に批判的。

その意味では『ゴブリンスレイヤー』は怖いですよ。そういう葛藤がまったくないゴアの暴力とレイプってやつ。なんの批判性もない暴力描写の怖さ。暴力描写に至る理由付けが徹底して排斥する側前提であるうすら寒さですね。ちょっと列挙しますね。

  1. 冒険者がゴブリンは頭悪いので舐めてかかって殺していいと構えている
  2. 殺していいゴブリンは徹底して無知に描かれ、集団でかかってくる。女性冒険者を犯す。
  3. 強力なゴブリンスレイヤーは巣を蹂躙しながら「よいゴブリンは死んだゴブリンだけ」「善良なゴブリンがいたとしても……?」「善良なゴブリン、探せばいるかもしれん。だが人前に出てこないゴブリンだけが良いゴブリンだ」という例の発言の引用。(これがどんな意味を持つと言えるか。) 

これがレイティングもされることもなく、普通に観られる。もはや「ゴブリン側もちゃんと描け」というレベルではない。全面的に排斥する側の理屈で、それがなろうアニメからラノベアニメでよくあるキャラデザや画面構成でデザインされているというね。

ここまで書いてわかってるんだよ「じゃあベルセルクとかどうなんだ」とか「もっと過激なエロもゴアもある漫画も普通に読める」とか反論が可能なことは。この書き散らしで提示している話をだいたいのおっさんが無化していく方向に反論をしかけていくことは可能だってことは。

批判性ということそのものを無化していきたい勢力が、マジョリティだってことは。批判性というものに対し自分を被害者だと思いたい加害者がわんさかいるってことはわかっていますよ。

でもそういう批判性をすべて無くしたなかで生まれるゴアやレイプ描写というのがどれだけ残虐なものになるでしょうか?それがよく出ていると思います。いまのアニメマンガゲーム趣味の、もっと根源的に他人を排斥したい暴力の水準みたいですごいなーと思いましたよ。よろしくない意味で。

最終回までにすこしの批判性でも生まれることを望んでおります。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードも焼き捨てて、次回にお会いしましょう。

 

 

 

 追記:ブックマークにて「日本のアニメを中国の抗日ドラマみたいなトンデモエンタメにしたいのかな?」とありますが、一部作品はすでに「自国内で敵を設定し、外部の価値は無視する」意味で抗日ドラマ的な作品が出現していると思います。「GATE」とか。アニメ化しなかったけど「二度目の人生を異世界で」など。

追記2:善良なゴブリンの下り修正

id:garage-kid表現規制」、「キズナアイ騒動」のタグをつけるのはいくらなんでも今回の文章を読めなさすぎです。