17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

意外にもキャラ推しじゃない最近の広告アニメの世界

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『ROAD TO YOU -星降る丘の約束- 』視聴フル

秋のシーズンに入って早々なんですが、はてなブックマークでみなさん一体どうしちゃったんですか?

 

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アニメとゲーム欄が特に顕著なんですけど、一般欄でもこんな記事が延々と並んでいます(10月9日午前2時現在)。すごいなと思いましたよ。よろしくない意味でVtuberの影響力を感じましたね。これが荻上チキさんのラジオにまで話が上がったってどうかしてますからね。議論未満の内容しかでてこないものにここまで人が集まっているのが寒い。

このように大手とオタクねたのコラボが無を生み出している一方、Twitterのプロモーション広告にまで登場しながらほとんど語られないダンロップのアニメの世界は平和でした。ストーリーも淡い親子のドライブ。意外な結末。そこはキャラクター推しではない、ありがちなんだけどナチュラルな物語を描いています。

ただダンロップのタイヤがすごく艶っぽく要所で映されます。ちなみに最初、ダンロップと聞いてキズナアイさんの十字軍と化した人々が正装としている靴がフィーチャーされているののかなと思っていました。

意外にキャラ推しではない広告アニメーションの世界

逆になんですけど、近年は広告アニメーションの世界のほうがわかりやすく女の子キャラを推すんじゃなくて、すごく現実ベースの世界を作っているのが面白いですね。客層がわかりきっている層にあまり向けていない。昔はハルヒのガムのCMとかあったんですけど、一時的なものでした。

昔は貞本義行さんのキャラデザインによるメルセデスベンツのアクションアニメーションがありました。これはインターネットやビデオゲームから生まれたサイバーパンクリバイバルの今見直すとおもしろいですね。

 

 最近なら日清の「アオハルかよ。」シリーズもいろいろやってましたね。最後はちょい非現実的でしたが。あれは上手いことオタクをあおる部分あり、連作で考察の余地ありで仕掛けた側は作戦通りの感はあるんでしょうね。余談ですけど日清のCM企画、チキンラーメンで「Devilman Crybaby」のパロディをやったり、HIGH&LOWのネタをやったりさらにその自己パロディまであったりしてインターネットのマニア層に刺激を与える方向性が強いんですよね。どうあれ、企画側にコア層の方向を追ってる人がいるなと思います。

作家性の高いスタジオの土壌でもある広告アニメーションの世界

広告アニメーションは商業と表現性を追うベースになっていることが多くて、あの「ペンギン・ハイウェイ」を制作したスタジオコロリドも数多くの広告アニメーションを作っているわけですよ。

 

 また、アートの短編アニメーション作家も広告アニメーションをやってますよね。シシヤマザキさんや和田淳さんなどが活躍していました。短編アニメーション作家が公の場に披露されるときって、CMかNHKの「みんなのうた」あたりが台風の目になっているとおもいますね。

それにしても広告アニメーションレビューなんてやってるのはぼくしかいないような気がしてきました。カテゴリーに「広告アニメーションの世界」を作りましたので、興味があればあらためてご覧ください。もうひとつに日本のアニメシーンを見ることができるかもしれません。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。

 

日清 チキンラーメン 5食P