17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

Netflixアニメはクリエイターの自由! というよりまず血しぶきを楽しみましょう『バキ』

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バキ 1話 視聴フル

Netflix同時公開系のアニメのいいところは地上波で流しにくいもの、つまりはグロやゴア描写に特化した部分が売りであることです。それは往年のOVAにあった傾向にすごく似ていて、ある意味で先祖返りしてる感じなんですよね。以前も書いたことの繰り返しになっちゃいますが……

 

teenssexandwarmode.hatenablog.com

 

 

グラップラー刃牙』の第2部と言える『バキ』はぼくは連載当時はそんなに乗れてなかったんですが(格闘技ブログのほう昔書いた記事にその乗れなさの理由を書いてるのでそちらもお読みいただければ)、今回アニメ版はNetflix絡みならではのグロやゴアが全開になってる意味で、場にハマってる感じするんですよね。ぼくも格闘技界にガチすぎた……ユングシンクロニシティというフカシくらい楽しめばよかったんです。

 

Netflixアニメって「国際水準」とか「クリエイターの自由」ってものすごく騒がれました。『Devilman Crybaby』が押し出されることで良くも悪くも質の高さや作家性で語られることでその志の高さを感じていたんですが、実際は英語圏のグロやゴア、アンチキリストな需要という面が大きい気がしますね。

問題は今、単純にグロやゴアでめっちゃ楽しい円盤買いたいぎゃぼー*1というコア・オタクはいるのでしょうか。国内で80年代OVAが制作された時代ではスプラッタホラーなどの流行りもあったか、『ドリームハンター麗夢』など観てたらわりと人体破壊描写にこだわってるなと観てましたし、作る側も実写映画で隆盛しているああいうのをやりたいのだろうなと思ってました。かの時代のOVAには萌えというか、エロやグロやゴア、ロボやヤンキーまで混ざり合った闇鍋でもあるんですよ。英語圏ではゴア需要ってあるようで、『エルフェンリート』がやけに人気あるという話も伝え聞きます。ラストがめちゃめちゃなゴアだった『BLOOD-C』も評価は違うのでしょうか。

 

死刑囚編のベストバウトである花山vsスペックのアニメ版がこれから放映されると思いますが、おそらくそれこそグロとゴア、ヤクザと死刑囚が絡みあうキッチュの闇鍋であり、結局のところそれがNetflixアニメの真骨頂ではないかと思います。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。

 

バキ完全版 1 (少年チャンピオン・コミックス)

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*1:

 

のだめカンタービレ(1) (Kissコミックス)

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