またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。シーズン中は毎日20時くらいに書き散らしがブログに現れるのでよろしくお願いします。
さて露悪的な路線ながら基本的な絵柄やアニメートの見応えはある『ガーリッシュナンバー』。色調の統一感、それから冒頭から豪華なライブ描写などなど冒頭から見どころは多い。しかし、キャラデザの既存イメージの使いまわし(気の利いたエロゲー程度)あたりがそれほど面白くはない。しかし、このありきたりなキャラデザで、業界ネタをやるというのがあとあと効いてきます。
こういうしょうもない職場間のぼやきや諍いをさも重要に描くのを評してどろどろとかいわれますけど、はっきりいって逆説的に童貞感すごいなあとおもいますよ。だれだ!新海誠作品が童貞的といってるやつは!「リアル」というのをこんな程度の諍いや陰口みたいなところに注力してるやつはまず間違いなく弱者の視点でしか現実を捉えられてないから。まさか既存のアニメに対しての反論や代案がコレ?だとしたら悲惨だなあとおもいますよ。
それにしても…この手の業界ねたって作り手の現実や仕事に対する強度が露骨に出てくるから危ないんですよ。原案の人たち、弱者のエゴにまみれてるとしか思えませんもん。それにしても「燃えよペン」で業界の内幕だろうとカタルシスたっぷりに描き、「アオイホノオ」で素直に庵野秀明へのリスペクトを口にする島本和彦はやっぱすげえんだなあ。『SHIROBAKO』は美化しすぎてるとこありますけど、水島努はほんとがんばってる方なんだなあ…
前も書いたんですけども、業界内部をネタにした作品で同業者とかスタッフとかで殺したくなるくらい憎むことがあったとしても、結局は作品を生み出す喜びなり、どうあれプロジェクトを完遂させることカタルシスを追ってほしいとこです。が、ゴミのような主人公がここから何かで目覚めてプロジェクトを完遂させるという展開は予想できないですね。この作品の原作を声優が担当しているのかというと違う。原作者はライトノベル作家とイラストレーターチームという構図も引っかかるところです。
最近の自分の気分もあるんですけど、ここのところ海外長編や日本の劇場版の長編の書き散らしからひさしぶりにUHFアニメの書き散らしに戻ってきて思うのは、弱者とそのエゴの深さが目立つということです。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。
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