17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

町内会の運動会に一人ウサイン・ボルトが混じってるくらい、ぶっちぎりのアニメーターが目立つ中国のアニメ『To be Hero』

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To be Hero (凸変英雄) 視聴フル

 

またひとつ…えーっとこの後の口上なんだっけ?(過去の書き散らしを参照する)またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 

中国製アニメーションというのがじょじょに日本で放映されているケースが前のシーズンから目立ってきております。今回の『To be Hero』はOPのコンテの描線が残ったままの生き生きとしたアニメーションが目を引く、カロリーの高いアニメートだ…と期待し、本編が始まった瞬間に作画はべしょべしょですっころんでしまいました。製作スタッフでアートやデザインの統率がとれてねえ!

 

…が、単なるできの悪いアニメとは言い難い魅力が不思議に溢れているのも確かです。作品イメージの統率ができていないだけに、逆に各アニメーターのスキルの差が明確で、一人すごいやつがいるというのがとてもおかしい。イケメンがトイレになぜか引き込まれて流されるシーンの、アニメーターの一人芝居のような激しい描写とかおかしいですもんね。町内会でやる短距離走ウサイン・ボルトが出場してるようなカタルシスあります。

 

 それにしても、前シーズンから中国や台湾作品の放映が目立ってきているのですが、今期は中国制作の作品がいくつか出て切るようです。なんだか中国アニメを専門的に取りあげるすさまじいブログ「ちゃにめ!」さんみたいな世界観に日本のアニメもなっていくのでしょうか。ぼくは大歓迎です。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。