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17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

異世界ファンタジーアニメのデザインは危ないものになってきてる

2016年春のモード(激戦篇)
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ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? 視聴11分

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 

 最近のMMORPGベースのファンタジー、もしくは異世界に行ってしまうファンタジーを描いたアニメは、現実世界パートのデザインとネットゲーム世界パートのデザインに落差をつけることがなにげに巧みになってる気がします。しかしそれはえげつない感想を持ってしまう意味で”巧み”です。

 

  

 現実世界が極端に味気ないデザインなのに対し、MMORPG世界のデザインでは極端に色数が増し、描線にまで色を付けており、多数のレイヤーを重ねた幻想的な映像を織りなすことで強弱をつけています。

 でもその強弱は「ファンタジー世界ならではの幻想を映像にした」というよりも、「現実があまりにクソなのでトリップしている」という禍々しい印象ばかりが残るのです。

 

「SAO」アニメ版あたりでは現実とMMORPG(ないしは異世界に行くみたいなやつ)パートのデザインの落差はさして無かったんですが、最近では異様にデザインに落差をつけるようになっています。

 ぼくが観た範囲なんですが「ノーゲーム・ノーライフ」あたりから異世界に禍々しいデザインが為された作品が見当たるようになってきたと思います。

 

「灰と幻想のグリムガル」はあれはMMORPGでは無かったと思いますが、あの奇妙に淡い絵作りは決して温かさを表現する意味ではなく、何らかの理由で現実から異世界に行った際の悲惨さに繋がるようになってました。まああれはバッドトリップみたいな感じだったと思うんですが…

 

 「ネトゲの~」はメインテキストのしょうもなさ以上に、現実がチープで悲惨なことの裏打ちとしてMMORPG(もしくは異世界ファンタジー)の世界のデザインがサイケデリックとさえ言えるほど色彩豊かで、彩度も高く、同時に淡いことになっていることに意味ある気がします。

 

 「Re:ゼロ~」もそうなんですが現実パートの無情さ、悲惨さなどと比較して、MMORPG(または異世界)が色彩豊かで淡くそこで生き生きとしてるっていうのは、つまり…と考えると、だんだんと危ういサイケデリック・ムービーの変形みたいにしか見えなくて、別の意味で面白くなってきています。

 

 MMORPGまたは異世界ファンタジーの原作ライトノベルの文体はどれだけ現実パートと異世界パートで強弱が付けられているのかはわかってないですけど、少なくともアニメのデザインに関しては異世界に行く、ということがなにかの常用者の視界のようなヤバい感じが日に日に増してますね。

 

 主人公にしても軒並みひきこもりとかニートとか、もしくは30代超えとかが社会的に行き詰っている設定が少なくなくて、そういう人たちが異世界でトリップしてるってのは裏返しにみれば完全に社会問題みたいなんですよ。

 

 

 

 

 

 現実がクソなのでアニメ世界にドラッグでバッドトリップするという、実写とアニメが混ざり合った狂気かつ知性的な映画「コングレス未来学会議」の世界を天然でやっちゃってるのが最近のラノベ異世界ファンタジー、と意味なくコングレスを推しつつ観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。

 

 

 

男道 (幻冬舎文庫)

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アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

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