17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

日本最高のリミテッドアニメはトリガーが作ってる「宇宙パトロールルル子」

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宇宙パトロールルル子 1話2話 視聴フル 制作・トリガー

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 まず「宇宙パトロールルル子」は日本とアメリカ双方のリミテッドアニメーションの歴史や手法をきっちり解釈していることが素晴らしいです。ここで今更なんですが、リミテッドアニメという言葉はどんなふうに解釈されているのでしょうか?

 

 「フルアニメーションとはディズニーのアニメみたいに1秒24コマの全てに動画が振り当てられていること。対してリミテッドアニメ―ションとは1秒にそれほど動画枚数を使わず、省力で作られていること」というのが大雑把な解釈なんだと思いますし、「だから日本の鉄腕アトムからスタートする商業アニメーションは、動画枚数を絞ったリミテッドアニメーションなんだ」というふうに解釈されていってます。

 

 今更ながら、アニメにおける「フル」と「リミテッド」ってなによ?

  なので1秒24コマ動かす、俗に1コマ打ちでの作画が基調なディズニーの大作映画みたいなのをフルアニメーションとされるのに対し、予算の問題で作画枚数が割けず、一秒8枚での作画が基調だったり止め絵で目と口しか動かなかったりする日本商業アニメーションは総じてリミテッドアニメーションだ、という風に語られがちだと思います。

 

 しかしですが、ざっくり調べたところアニメーターの北久保弘之氏によれば、こうした解釈は誤りとのことです。以下のtoggeterでまとめられた発言をちょっと貼っておきましょう。

 

 

 また、アニメーション監督の片渕須直のwebアニメスタイルにて連載されたコラムでも、「死語であるフルアニメーション」といささか辛辣なタイトルにて言及されています。

 大学の映画学科で講師をしていると、卒業審査の発表の場などで、
 「海外のアニメーションがフルアニメーションなのに対し、日本のアニメーションはリミテッド・アニメーションだから」

と、語る学生にいまだに出くわす。

 

 そういうことを述べるのならば、まず「リミテッド・アニメーション」の具体的な作品に接しておくべきだろう。2コマ作画のものを3コマ作画に置き換えたのがリミテッド・アニメーションというわけではない。本物のリミテッド・アニメーションはもっと、ビタッ、ビタッと止まる。

 

 手塚さんが『鉄腕アトム』草創の頃のことで「手数を減らすためにリミテッド・アニメーションを使った」と述べていたのは、あれは、1半秒を要す歩きのその1歩に1枚しか絵を使わないような、文字どおり動かすのをやめた表現を採ったことを指していたはずだ。

 

  以上をまとめるとリミテッドアニメーションとは(乱雑な)フルアニメーションの定義から外れたものを指すものでもないし、また作画枚数を抑えることや、止め絵を中心にしていくことは単なる省エネでものを作る都言うことではないのです。

 

 

teenssexandwarmode.hatenablog.com

  以前の記事になるのですが、実際ディズニーはじめフルアニメーションというのは膨大な労働力を強いていたと言うのもあり、そこでストライキを起こした人間の一部によってリミテッドアニメーションのスタジオが立ち上げられた、という話があります。

 つまりアメリカの商業アニメーション業界で起きたこうした歴史を振り返るに、その労働環境はもちろん、フルアニメーションだけがアニメの定義ではないという部分も含めた抵抗もあるんですね。

 

 だとすると驚愕を持って迎えられた「ニンジャスレイヤー」もあれは当然省力ということだけでなく、なんとなく揉めてる日本のアニメ業界も見るにちょっとした代案やら抵抗の面もあるのではと見ています。(まあちょっと80年代再構築ネタとか、単純にテンポや音の出し入れは甘かったりしたのですが…)

そんで「ルル子」がどうすばらしいのかというと

 

 以上の定義を振り返るに今石洋之&トリガーは確信を持って日本ならではのリミテッドアニメーションを追及しています。前身の「グレンラガン」時代は素直にリッチな作画を追及してきていたのですが、「パンティ&ストッキング withガーターベルト」あたりからアメリカのリミテッドアニメーションの代表ハンナ・バーベラのスタイルを導入していきます。

 

 そのあたりから作画枚数を限定した、日米のリミテッドアニメーションの手法が突き詰められてきたと思われ、(今石監督ではないですが)リミテッドの極みである「ニンジャスレイヤー」を経て、現在のハンナ・バーベラ&キルラキルな作風の「宇宙パトロールルル子」に辿り付いたと思います。

 

 京アニやwit studioなどが日本式のフルアニメーションを追及してる一方、どんどんトリガー&今石監督作品は作画枚数を抑え、表現力に特化したリミテッドアニメーションを追及する形になっていると見ます。そしてこのように著名なスタジオが意識してリミテッドを行うと言うことは、歴史的を振り返ってみてもある意味でアニメ業界への代案みたいな意味もあるのでは、と見てます。

 

 今季は「とんかつDJアゲ太郎」と共にリミテッドに素晴らしいのが揃ってる感じしますね。「パワーパフガールズ」だって新作が出ましたし。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。あと今回内容が内容だけに間違ってたら正直すみません。

 

 

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