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17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

「美少女&メカ」の不作時代に咲く花 ガールズ&パンツァー感想

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ガールズ&パンツァー TOKYOMX特番 視聴35分くらい

 ヒット作ガールズ&パンツァーをちらっと見てみました。逆に今、ヒット作と呼ばれるもので「美少女&メカ」という客層にヒットする題材を扱ったものは意外にないのではとか思いましたよ。

 

 

 ガールズ&パンツァーの映像とデザインは、正直に言ってかなりきついものがあります。

 

 わりと古臭い感じです。京アニの露悪的な部分をギリギリまで抑えたシックなデザインをはじめ、深夜アニメーションの客層の受けに合わせて現行のヒット作のデザインを全部研究し、投入したラブライブのデザインの他、長井龍雪作品などなどがもう少しデザインを前進させようとしてきてるのを考えると、まるで10年近く前のような女の子のデザインなのです。

 

 ではキャラクターデザインの陣営を見ると、今の感じを描けない人がデザインしたわけじゃなくて、最初に描ける人が作った原案を、わざとわかりやすく露悪的な感じに変えたという形のようです。

 

 島田フミカネさんの淡さや繊細さを持ったデザインを、映像にする際に大きく採用しないものなんだな~と思いましたよ。ストライクウィッチーズのキャラデザインから艦隊これくしょん「のイラストレーターの一人であり、ガルパンのキャラデザインの原案も行ったことで陸海空全て制覇しているイラストレーターなのですが、氏の画風に近いのはスカイガールズとかストパンくらいではないでしょうか。

 

 わりと京アニからまんがライフの4コマ漫画原作みたいな感じの淡さのあるキャラクターデザインの原案ですが、実際のアニメに立ち上げると、杉本功のかなりケレンな感じに調整したデザインに変わります。

 

 ではメインである戦車を見てみますと、こちらは他のアニメもやるように、メカニックは3DCGで描かれます。が、これがとくに美しくデザインされている感じではない。省力の印象すら覚えてしまうくらいです。

 

 ぼくは軍事オタクの人たちが細かい考証まで含めて正確に描写しているとの評判を聞いていたので、そのあたりの事情も反映して宮崎駿押井守のようにフェティッシュに描かれているのかなあと思いきや、それは感じられなかったです。

 

 宮崎駿のとてつもないフェティッシュな戦車描写

 

 美少女&メカはそりゃ日本の商業アニメの王道の題材なんですけど、実は今のアニメのデザインの優れたものでその組み合わせがあまりないことに気付きます。先端のデザインは、美少女にメカではなくて、日常情景にとってかわられたんでしょうか?

 

 たとえばここ数年の京アニ・シャフト・トリガー、そしてや新海誠から細田守を挙げたってその組み合わせで押してる作品をまず見ないです。宮崎駿のアニメートやデザインのベースを引き継ぐスタジオコロリドの石原裕康&新井洋一郎作品も、まずメカの部分が無いんですよ。男根のメタファーがないんですよ。これ一月前の死語ですよ。

 

 80年代から90年代には腐るほどあったかに見えた美少女&メカのモチーフは、宮崎駿から庵野秀明のような巨匠を見ても大きな存在でした。でも、2000年代に入ってからは、思ったよりも出てこない印象有ります。ヒットしてるかどうかはともかく、それなりに話題になってるアルドノアとかオルフェンズとか、むしろちゃんと少年主人公が主人公張ってますしね。

 

 ただ、デザイン的には「アルドノア」以外全部80年代90年代に重力を縛られたダサめなデザインばかりなのは何とも。「マクロスF」までが限界だったのでしょうか。と書きかけましたがシェリル&ランカ抜きでメカニックを考えた場合あれは最低のデザインだったしな…

 

 ガールズ&パンツァーはアニメの可読性に特化しています。先端のスタジオが追及しているデザインを取らず、制服美少女って記号の強いやや前時代的なキャラデザイン。そして戦車自体を美しく描くことよりも、細やかな戦車での戦闘や戦略を分かりやすく見せる展開。映像やデザインを仕上げることから意図して離れてますね。

 

 「もしかして大昔からのオーバー40代、場合に寄っちゃ50代に近いオタクが自分の10代20代の青春時代にハマったアニメの感じに一番はまりやすい作りなのでは…意外におしゃれになっていくアニメのデザインはちと辛いし、アニメアイドル路線にハマろうにもけいおんからラブライブまで意外に客層若いし…」いやいや、この仮説は適当すぎますね。ガルパン若いファンいっぱいいますよ!「いや、ヒットするものには遠心力となる中核のファンがいるものだ。それを引き付けたのはもしかして40代越えの軍事知識豊富なタイプで…そういえばなぜか池上遼一小林源文など、ハード劇画の大家や戦争劇画の大家がイラストを寄稿したりエンドカードを担当したり…」話がずれてきてますよ。やめにしましょう。

 

 ふりかえれば宮崎駿引退である意味で美少女&メカの総本山も無くなっていて、細田守も片淵須直も今の新海誠も全くこのモチーフの組み合わせは取り扱っておりません。UHFアニメもロボネタはいまいち抜けが悪いです。

 

 ガルパンは実はこの組み合わせの不作時代に、タイトルにモロに出しつつ丁寧に作ってたってことでしょうか。「”デザインが80年代90年代の磁力に縛られひどい”も事態は逆で、その年代に10代20代だったオタクにわかりやすくということではないかね?」もういいですよ。締めちゃえ観たアニメは忘れましょう。「でも培った技術によって高齢オタクを引き付けるすべがあったのではないかね?」黙ってろ!次回にお会いしましょう。

 

 

宮崎駿の雑想ノート

宮崎駿の雑想ノート

 

 

 おまけ

 

 

 この煽りでは「本編をほぼ観ないで書き散らし」道、白帯程度ですよ!お前も入るか?5分しか観ない餓鬼道に。

 

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)

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