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17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

ガッチャマンクラウズインサイトは5分アニメでまとめたほうが出来が良くなる

2015年夏のモード(死滅編)
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ガッチャマンクラウズインサイト #12 視聴フル

 

 前回でクソのような終わり方を予想してたせいか、最悪な脚本部分さえ目をつぶればラストまでゾッとするカットがいくつか拝見されたのでこれはよかったのかもしれません。でも結局その優れたカットの部分、アニメートで構成したとしたら早い話5分アニメとして生まれたほうが出来が良かったかもなとも思います。

 

 

 

 

 ゾッとする部分というのは結局、登場人物たちではなく俯瞰して映される世間の状況のカットに尽きます。ムードを記号的に可視化した吹き出しさま。スマートフォン投票。そしてくうさまと、街頭テレビではじめちゃんシナリオのガッチャマンvsゲルセドラの殺し合いのプロレスを見つめる人々。すがねくんよりも友達の大学生の女の子たちのほうが存在が上なのです。

 

 やっぱヤバいなと思わされるのは俯瞰して見つめるドライな部分ですよ。つばさちゃんの真相公開の茶番からのゲルセドラを残すかどうかのスマホ投票という展開、一瞬クソのような安易なハッピーエンドの結末を想像しました。ですが違いました。投票結果が街頭テレビで公開されます。ギリギリでゲルセドラが地球に残る結果を、人々は一瞬立ち止まり確認します。ところが一瞥した次の瞬間には、全員が無言で立ち去るのでした。もうこの事態が収束したと見て、完全に興味がなくなっているかのようです。この辺も込みで五輪エンブレム問題が取り下げになったと見た瞬間誰も口に出さなくなる時勢にシンクロ感あっていいです。

 

  クラウズとくうさまが共存しているラストカットは本作の1期2期全体を含めたスカな感じ・同時に不気味すぎる印象を象徴していて皮肉めいており凄いです。ほんと脚本部分と登場人物がほとんど活躍しなかったし特に感情移入しようも無くできてるので、本作の一番美味いとこを阻害する形になってて辛いとこでした。

 

 さてそんな脚本やキャラクターを除外したとして、5分くらいの短編にした場合なら、以下の作品みたいにまとめてくれたらとてもいいのではないでしょうか?大体インサイトと同じようなコンセプトとモチーフで、アニメートだけで成立させた場合こんな感じではないでしょうか。

 

就活狂騒曲(吉田まほ)

 

 

 

 吉田まほさんの東京芸術大学大学院映像学科で制作された、漫画家でいうと高野文子とか横山裕一がアニメ作家になったらこんな感じのものを制作するのではないかなあと思わされる凄まじい技巧の一作。半ばネタ的でベタな取り扱いですが、強力な線画のアニメート一本で徐々にムードに侵食されていく様を描いています。

 

クロノフォビア(ラウル・セルヴェ) 

 

 

 ベルギーのアートアニメーションの巨匠・ラウル・セルヴェの初期の代表作の一つ。幾何形体で構成され、軍隊が世界から色を奪い、崩します。作者が生きてきた中でおそらくナチスドイツやソ連の時代の影響が強く、抽象表現が目立つ一方で不気味で退廃的な印象を残します。

 

 というわけで短編のアートアニメーションの形で再構成したほうが実は座りが良いではないでしょうか。へんな脚本や解説しすぎのセリフが著しくアニメートのよさを奪ってましたから。逆に長編アニメーションとして観る場合には登場したキャラクターの相関関係やら世界観のロジックやら責任取らなきゃならん部分が大量にあり、そこ外してると最終的な説得力が弱くなるのでしんどいですね。

 

 今回まともにワンクール1話ずつ書き捨てるなんてブログらしいことしてみましたが、回を追うごとに脚本の部分でしんどくなりながらガチで切れがあるシークエンスを拾っていくみたいなことをやっててなにやらいい意味でプロレスを見取ってる感じしてました。

 

 あと、るいるいくんのラストのコーデがかわいかったです。観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、次回にお会いしましょう。

 

 

 

 

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