17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

生きている意味を考え直しかねない時そして空間「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 視聴 わからない… 製作 わからない…

 

 またひとつ…またひとつなんだっけ?もうどうでもいいじゃないか。ほらあれだよ、「クラウズインサイト一発掛けとかいってじつは今後#2、#3とエントリの中にひっそり見たネタ混ぜてく予定だったんだよー」みたいなのが今回の夏のモードレビューだったんだけどもうどうでもよくなってしまったのだよ。

 

 GATEはちらっと見て「現実のありとあらゆる絶望、つまり単純につまらないということはどういうことなのだろうか」などと思ってしまったよ。ぼくにはもうわからなくなってしまったんだ。

 

 恐ろしいアニメ体験だ…GATEについて何か書き散らそうとするとぼくがほんとうに書きたくないし考えたくないなんらかが映像に充満しているのだ。それについてはあまり詳しくは言葉をつづる気もないです。

 

 自衛隊…それがオタク…ファンタジーに…以前より女の子が第二次世界大戦の飛行機を模しているだとか、女の子が戦車で部活をするだとか、艦隊が女の子にされて結婚するだとか、なんでか拒否反応をかくしきれないのだがミリタリー&萌えの合金です。ミリタリーで独立していたり、萌えで独立してるフォームだとなんもないんですが…そういやジブリ紅の豚がだめだったな…

 

 ぼくの拒否反応なぞどうでもいいし、この文章も、この先の文章もどうでもいいんですが、GATEはそんなミリタリー&萌えの通常の1000倍くらいの濃度です。しかも(ものすごい重要すぎるヤバいはなしですが)基本の画面レイアウトやキャラデザインが、何の味わいのないテンプレートです。

 

 これが気が狂いそうなぐらいヤバいです。我は、ハーマンの下に。ほらなんか宣伝とか広告マンガみたいなやつってアートスタイルとかいう言葉を使うこともひかえたくなるくらいありがちなアニメ絵漫画絵みたいな親しみやすいところで来て、でもよく読むとぞわぞわするかんじといいますか…

 

 ぼくは幸福の科学のアニメを見たことはないんですが、「もしかしたらこんなかんじなのかな…」なんてふとおもってしまいましたよ。この時期で日本の自衛隊&ファンタジック萌えが混ざり合った感はなぜか生きる意味を考え直しかねないくらいの気持ちにさせられ、そして映像が典型的でひとかけらも面白くない、でも質が悪いわけでもないということがおっかないですよ。

 

 いったいどこだ?この映像作ったの?スタジオディーンとかカタカナ多いとこか?ん?…A-1…A-1?この書き散らしがでたらめいってるだけだがコンサバティブのトップ…保守のトップ…自衛隊…ファンタジー…なんだこの感覚…言葉にならない…いや、ヒントはあった、今見つかったんだ、これがセックスか戦争を知ったガキのモード、この言葉がそのままミリタリーと萌えが混ぜ合わされることの嫌悪そして皮肉そのものだったんだ。痛む左腕だけが生きているように思えた。やがて大きな鳥の影がこの書き散らしを包むだろう。

 

 やはり2015年夏のモードに手を出すべきではなかったんだ、ありとあらゆるつまらなさという言葉さえ突き抜けたどうしようもない暗部、まじめに日本商業アニメという枠内での切れたデザインというの掘り下げようとしてもこういうのが立ちふさがり生きている意味だとかを考え直される。なあ、どこへ向かってるんだ?

 

 観た…観た何?…液晶画面になにか映り動いているメディアそしてジャンル?そのことを忘れましょうっていうんだっけ?忘れる…忘れるも何も知覚することさえ困難だ、培われるそれに未来があるのか、そのままにしておくべきなのか、そして次回があるのかどうかさえもはやぼくにはわからなくなってしまったんだ。

 

 

 

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