17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

今季のアニメーションの1話だけを観て今のモード(形態の流行)を全て決める最悪のアニメレビュー

2014年春アニメのモード終了!ラブライブ最強説適当に投げ込んで来季でお会いしましょう

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2014年春のモードレビューもこれで終了!ここでレビューしたタイトルが一望できます。ロボットネタは「シドニア」以外全滅、日常モード最強がちらほら見える感じでした。

 

思っていたより長かったです。今考えたらワンクールで放映されるものを流し見ることで広く浅く、全体で見るなんてえのはどのジャンルだろうと全くやってなかったので新鮮といえば新鮮でした。

やっぱ強力な通底音に居座っている日常のモード

 ざっと見て幾つかの傾向に分かれてて、ひとつは何回もこのフレーズ出てきたように新海誠京アニラインの日常のモード、スマホカメラ越しのような画面、グラデーションの効いた風景の中のような情感溢れる中の青春の光と影の気配です。

 少年少女の14-21歳のガキのモードの主旋律としてトータルデザインの方向性はこの感覚スマホのカメラで写したかのような画面、情感を掻き立てる風景の数々は現在もこれは強力だと見えます。

 

 それは主人公たちが10代の時点の自身が判断し、感じることのできる世界観の最も美しい面を切り取ったアトモスフィアの瞬間。情景と空気感。あんまりこの言葉は使いたくないですが人文系批評評論系のアニメラノベうんたら界隈どうのが提示したセカイ系がどうのはなんかエヴァだとかハルヒだとかうんたらかんたら世界設定がどうたらどうのこうのとかいうのはどうにも納得いきにくいもんがあったんですが、映像とデザインが雄弁に語ってくれます。

 

 適当アナライズですが、かつては主人公のガキたち意識が世界の中心云々の世界観うんぬんって形で、世界観やSF的設定の方から逆算して10代のガキの、この年代ならではの永遠に近い情景と日常の気配を描いていたんだと思います。それがよりデジタルの映像制作が洗練された結果、もはや設定も世界観も関係なく、映像そのものでそうした情景を描けるようになったのが現在と想像します。それは14-21歳のガキのモードでははっきり言ってもっとも美しい瞬間ともいえ、日本アニメならではの美的なフォームという気もします。この辺の”日本アニメならでは”に関してはこちらのエントリの高畑勲氏の発言など観るともう少しすんなりいく気もします。

 

 この現在のモードを作り上げた二つはやっぱ新海誠&今の京アニとみえ、新海誠は最初少年少女のロボやSF的世界観から永遠の情景をスタートしましたが、今ではそうした世界観や設定なしに主人公たちの淡い世界観そのものの情景を映すようになりました。京アニなんかも「ハルヒ」あたりはまだSFまがいの世界観や設定頼りにしてガキたちのある種のどうにもならなさを描いてましたが、けいおんあたりでもはや世界観や設定に頼らないスマホカメラ越しのような日常風景のモードを完成させました。

 

 今考えればセカイどうたら系ってのはアニメに限っては、ガキたちの青春の光と影の言いかえであって、それが今ではよりはっきりとした形で映像で描けるようにリアリズムのグレードが上がったのではないかと思いますよ。

 

 「ウィクロス」や「河合荘」はもう原作だとかカードゲームだとかの意味を超え、それが薄らぐらい光と影か、情感に満ちたそれなのかに分かれていきますが、もう基本的な世界観を超え、さらにはシナリオも超え、登場人物のガキたちのその心象とシンクロするかのような淡い情感、そして永遠がその画面に刻まれています。

 

程よく食いやすいアニメラノベちょいダサ(何それ)モード

もう一つはガチガチのコンサバティブともいえる、キャラデザインも画面デザインも原色意識して気取り過ぎないオシャレにし過ぎないという90年代から引きずっているちょいダサ路線、これもかなりあります。

 

マジダサの「悪魔のリドル」「フラグおられたら積みゲー」(うろ覚え)から、ガチンコの新海京アニ的日常情景モードから脱落の日常ダサ(あ、この言い方今後この手ので使おう)の「ごちそうさまはうさぎでるか?」(うろ覚え)なんかがそこらにあるなか、A-1ピクチャーズの埋蔵金云々(うろ覚え)あたりはすごい配慮して作っているかに見えました。ちょいダサモードは一番評価されにくかったりするなか

 

 そんな中でもラノベアニメゲーム、そこに加えてネット廃人の全能感が加わる「ノーゲーム・ノーライフ」は映像的にちょいダサとされるあらゆるデザイン面を、MMO・ネットに居座る人間特有のムードというコンセプトに合わせ凶悪化させたことで一歩前進させた映像を展開しています。

 

 こう褒めてますが、ふと3話当たりをみたらゲームの根源的なルールをやりくりして闘うではなく、屁理屈で勝手にルールが変わるトホホ脚本でビビりました。ここがもうダメな時点で作品の完成度は並外れて落ちるとみえ、僕もやはり脚本芸術としてアニメを見ることはキツいと思い直すばかりです。とにかく映像は総合的なものという事実をノーライフのつまんなさが見えたことから痛感させられるばかりでした。

 

 

ロボットネタ 基礎フォームに変化に期待も全滅 映像と情景の空気感にシフト

2014年春は突如としてロボットネタが降ってわいてきました。「ダイミダラ―」が逆説的に基本フォーム面の進歩は無いことを証明する形で、ではそんな中で何を新味にしようとしているのでしょうかというと風景や情景、画面や空間の空気感によっているのが「キャプテンアース」「M3」ですが、弐瓶勉という原作を得て3DCGでよりその空気感と情感に振り切ったことで「シドニア」が映像と音楽、音響のシンクロという意味でも頭一つ抜けてます。

ロボットネタが強烈にある現実をメタファーとする一つのポイントである架空戦記ラインは「ブレイクブレイド」ただ一つですが、旧来の架空戦記ネタの繰り返しです。

 

「少年少女が主体で、敵が何らかの概念・異形(少年少女の未知や世界に対する感覚のメタファー)と闘う」みたいなラインの上でのロボットネタな方向があります。なので架空戦記面が丸抜けになっていって、設定や世界観に関してはどれもほとんど弄り切れていない。今は少年少女の視点による情感や空気感の(シドニアはそれすら超えて独自の空間寄り)日常情景モードにロボットネタは飲み込まれる形になっているかのようです。

 

でもそんな「少年少女が主体で、敵が何らかの概念」基礎ラインだったら「進撃の巨人」が今あるよなとも思いますし、ロボットネタである必要性もそこまで無いのも少なくないです。そういう意味でも基本フォームには何の変化もない分、弐瓶の原作を再現する映像と空間による空気感に特化したフル3Dでの「シドニアの騎士」が唯一なにかを掴んでおり、意味がある気がします。

 現状の優位なトレンド全部フォローして「音楽と映像」の強みあるものは?

乱暴に見てこの「日常情景」&「ちょいダサ」二つが深夜アニメ界隈ではすげー太いところだと見え、この二つをほどほどにフォローしてデザインしてるのが結局「ラブライブ」と思いました。

 

  ラブライブのトレンド読みようはやっぱ練りまくられてて、京アニ的日常モードをほどほどに引用してて、そこでほどほどにダサい、でも気取り過ぎないラインのデザイン。アイドル自体オシャレでない絶妙なダサさの研鑽の上に成り立ってるものだから正しいっちゃ正しいとも言えるでしょうが、それでも何より他にでかいのが音楽と共にある映像ってアニメの問答無用の快楽部分に着手してることです。

 

 ところがこのディズニー以来からの基本的な動画を音楽が混ざり合う快楽の面といえるそこに着手してるのは、ざっと眺めたところそう多くはありません。「シドニアの騎士」ががんばってる印象あります。

 

 アイドルネタがこうしてCDもライブも含めてコンテンツ拡大を驀進している一方、かつてはロボットネタがもう少しそのマルチメディア展開の役割だったろうに、これはどんどんシーンの後ろの方に行ってる気がします。アイドルネタは現実のアイドル戦国時代的な面も見てデザインしてるところはあるのに、ロボネタは本当に現実の変貌した環境から世界観や設定を変えることを欠片もやってないです。

 

アヴァンギャルドが適切な原作を得て飛躍

 近年ではアニメのアヴァンギャルド系統の監督が自身の資質を生かせる原作得てる気がします。中村健治監督の「ガッチャマンクラウズ」とか脚本構成的にダメなの差し引いても、ソーシャルやフラットデザインが前線にある現在のデザインにアニメのトータルデザインを合わせています。ロボットネタこそこうした現在のデザイン意識すべきなのにほぼ討死にしているなかでアヴァンギャルド系中村監督がやってるのは皮肉とも思っていました。

 

 湯浅政明が適正にあった原作「ピンポン」を手に入れることで、原作の堅牢なシナリオやキャラクターによって動画やコンテの面白さ優先の欠点を幾何か補完する形となっていました。結果的にアニメ全体の14-21歳のガキのモードの中心であろう青春の光と影、そこを表現しています。あと松本大洋の原作ではイマイチわからなかったペコvsアクマでのアクマの勝利方法、あれがきちんと評価されているのもよかった。ペコが桜井マッハ速人でアクマが郷野聡寛というのを分かりやすく表現していました。2009年大晦日のDynamite!のあの試合みたいな感じだったんですね。その後郷野は階級変更に伴い大きなスランプに陥り、一度は引退するも撤回。迷走する中、30代後半に差し掛かり奮起してブラジルで修行へ…その中で最近、現地の地方大会で3R肩固めで勝利。その勝利は実に2009年の大晦日以来、4年にも及ぶ長いトンネルを抜けてのものだったのです。僕にはどこかしら郷野選手はアクマとダブります。皆様にもおそらくアクマとダブりうるスポーツ選手が思い浮かんでいることでしょう。

 

何を言ってるかわからない?そんなときは格闘技クリティーク「オウシュウ・ベイコク・ベース」もよろしくお願いしますね。こんな適当書いてるアニメ糞書きちらしにアクセス数4倍差つけられてなんなんだよ!9月に今の総合格闘技(英語でMMA・ミックスド・マーシャル・アーツ)最高峰UFC来るからそこで五味隆典やKID、そして日本人エース堀口恭司選手もおそらく出場するからみんな見に行け!来い!格闘技ブーム!いや待て!ブームじゃダメだ!ジャンル自体が底上げしなければ!2000年代の悲劇を忘れない!やっぱ来るなブーム!観たアニメは忘れましょう。でも培った技術とモードはそのままに、来季にお会いしましょう。

 

 

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