シン・ゴジラ 総監督・庵野秀明 監督・特技監督・樋口真嗣 准監督・尾上克郎
本作のコピーにはでかでかと「現実対虚構(ニッポン対ゴジラ)」と書かれています。パッと見は格好よさげなコピーで終わるのですが、そうそうたる日本のアニメ監督が撮った実写映画の数々を見てみた自分にとって、真正面からそう書かれたことで「またしてもあのときのように撮るのか、エヴァに苦しんだ後に「ラブ&ポップ」や「式日」を撮ったように」という先入観を抱いたことは確かです。
同じように押井守の実写映画などを観てきたような方ならば、「シン・ゴジラは結局監督本人の作家性の昇華(というか自慰)に終わるだろう。ゴジラブランドがアメリカに食われ、今度は庵野監督のおかずにされる」と考えたと思います。ところが…
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