17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

今のアニメ最前線は広告アニメにあるのかも『あの日の心をとらえて』

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『あの日の心をとらえて』 視聴フル

ひさしぶりに1シーズンを書き散らそうと、2019年秋アニメ一覧を見て思うところがあります。もはや4,5年前に推していた京アニ、シャフト、そしてトリガーも劇場版寄りになり、UHFのシーンからはやや距離を置き、作風が方向を変えるかしており、WITやBONESといった野心的なスタジオも手堅い原作を取り扱っているな、と感じています。

加えてUHFアニメゆえの、ほとんど偶発的なミックスだけでできてる作品を観ることが少なくなりましたね。『ローリング☆ガールズ』みたいな作品がなかなか出てこないよな、と。

UHFがクリエイティブなシーンではそんなになくなってきてるのかも、と感じる中、サンライズ製作の『あの日の心をとらえて』を観ていると、いよいよこっち側にウェイトは移行しているんじゃないか、と思えます。

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中国企業が製作する奇妙な『真・中華一番!』

真・中華一番! 視聴10分

しばらく沈黙していましたが、ゆっくり復活します……

リメイクブームと少しばかり様相が違っているのが『真・中華一番』です。いま30代から20代終わりごろの人なら懐かしい作品ですよね。過剰が売りだったな……みんな学校でネタにしていたな……いまやみんなも人生の岐路にいるのか……ぼくも岐路にいる中で5分とかそんなんでアニメを書くとかなにやってんですかね……アニメは人生の岐路をわすれさせるオピオイド……否定はしません……

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アニメ炎上と鎮火のシンクロニシティ

シンクロニシティの話をしましょう。単なる偶然に何か意味があるのではないか?という考え方のことです。

今年は消防士が主人公、ないしはメインキャラクターである商業アニメが集中しました。『プロメア』、『炎炎ノ消防隊』そして『きみと、波にのれたら』ですね。

最初、アニメで消防士をやけに見かけることを気にしていなかったし、モチーフの連鎖についても、『炎炎ノ消防隊』の作者である大久保氏が、『プロメア』で題材や切り口が似通いすぎており、近い人物に構想を話してしまったことに後悔するコメントが話題になったくらいでした。

アニメに次々と消防士たちが現れ、それぞれの出火と鎮火に挑む姿に思うところはなかったのです。7月18日までは。

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深夜アニメ性描写の到達点『荒ぶる季節の乙女どもよ。』

ãããªãããã«ã¯ããããªãã®ã§ããèã¶ãå­£ç¯ã®ä¹å¥³ã©ããã2019å¹´7æMBS/TBS/BS-TBSâã¢ãã¡ã¤ãºã âæ ã»ãã«ã¦æ¾é中

荒ぶる季節の乙女どもよ。 視聴フル

記事のタイトルは「オナニーを描いたから」ではありませんよ。到達点とは過激な性描写ではなく、性について、まったくもってどうしたものか悩むアプローチを指しています。深夜アニメでありそうに見えて、多くはないテーマですからね。

長年アニメ業界で仕事しており、セクシュアルなものが、どれだけ商業で機能しているか知り尽くしているだろう岡田磨里さんが、原作と脚本なのも興味深いですね。昨年は劇場版アニメの監督を務め、独自のポジションを固めつつあるなか、本作がアニメ化された意味は大きいでしょう。

もともと原作を別冊少年マガジンで連載していたり、実質的に彼女のプロジェクトですよね。『荒ぶる季節の乙女どもよ。』はそんな岡田さんが中核となった、セクシュアリティがテーマとなったしたアニメとしてあるのでした。

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アニメ・ゲームファンに優しく突きつけられた体臭問題

最近ビデオゲーム業界で、マイクロソフトXboxブランドでボディケア製品を発表しました。リンク先に「eスポーツの猛者達が互いの体臭を感じる近さにひしめき合う大会に臨むに当たっては、まずシャワーを浴びたりボディケアに配慮しようというメッセージが込められているのかもしれません。」とあるように、大手プラットフォーマーがユーザーに対し、匂いについて公に言及したことに触れています。

いくつかのメディアは「Xboxブランドの匂いをまとったまま、PS4のゲームをできるのか?」と失笑しましたが、どうあれユーザー全体に、これまであまり見ないようにしていた体臭問題を突きつけています。

インドアな趣味であったビデオゲームや商業アニメも、ユーザーが表に出てくることが増えました。ストリーマーが顔を出してゲームを実況して何億も稼ぎ出したり、esportsの選手として有名になったり、世間に顔を出すということが当たり前になりました。アニメファンだって著名人はもう珍しくなく、ライフスタイル雑誌で特集されることも少なくなくなりました。

つまりオタク趣味が市民権を得た一方で、ユーザーも公に出る時代でもあることを意味しており、もはや世間を無視していいわけではないようです。そこで広告アニメが優しく、体臭問題に関して触れていると思います。今回はそんな広告アニメを2本紹介しましょう。

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これアニメ化しないんだ?#1『初恋ゾンビ』

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新カテゴリー「これアニメ化しないんだ?」です。コンセプトはそのまんま。ライティング業の気晴らしで読んだマンガや本で「原作が枯渇していると噂されているのに、この作品が企画に上ることはないんだな」と思ったタイトルを取り上げる書き散らしです。

一発目は週刊少年サンデーで連載され、最近完結した峰浪りょうさんの『初恋ゾンビ』です。

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“日清PRアニメ”のモード:たぶん語られてない、広告アニメの最前線

アオハルかよ ワンピース編 ロロノア・ゾロ編 視聴フル

賛否両論あった「アオハルかよ。」続編はなんとワンピース。誰もが知る原作を、青春2次創作する次の手になるほどな、と思わされました。

正直アニメートやデザインのクオリティは高い。原作の要素を隙なく詰め、考察させる手腕もぬかりない。楽しもうと思えばとても楽しめる。でもなにか引っかかる。いわば「原作を完璧にフォローし、批判を黙らせる力」を発揮しているといえます。

以前、電通が本格的にアニメーションで広告展開することを取り上げました。ここで語られているアニメの広告効果を、いまもっとも活用できているのが日清食品でしょう。つまりPRアニメ、日本最前線といっていい。今回はそんな日清食品PRアニメのまとめ書き散らしです。

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