17.5歳のセックスか戦争を知ったガキのモード

葛西祝によるアニメーションについてのテキスト

あらためて作画アニメが衰退した理由 『刀剣乱舞-花丸-』の冒頭を観ながら

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刀剣乱舞-花丸- 視聴10分

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。毎日20時更新は今んとこ守ってますよ。

 

 動画工房デザインは「商業アニメ特有の色数の多さ・キッチュなシルエットのキャラデザインによるわかりやすさという、あえてビビットでカラフルなデザインと再解釈することであそこまで色数が多くてもまとまって見える。」という点が特徴で、『NEW GAME!』ではその点で優れたデザインになっていたとみます。

 

 要は商業アニメデザインは目先のケレンさに引っ張られて統一感がなくなりがちなところを、目先のケレンさを生かしたままにまとめる能力が高いってことです。

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前作からずっと劣ってしまっている『Lostorage incited WIXOSS』

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Lostorage incited WIXOSS  視聴飛ばし飛ばし5分

 

シーズン中は20時に書き散らしをぶち込んでますよ。またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 

WIXOSS』の最新作です。前作は京アニの『けいおん!』のデザインを人間関係の破綻や憂鬱に書き換えたデザインが魅力的だったんですけども、最新作では残念ながらそうではなくなっています。

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『響け!ユーフォニアム2』のめがねの先輩

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響け!ユーフォニアム2 視聴フル

 

 ほぼ毎日20時アップの書き散らしです。またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。

 

 京アニの完全ガチである『聲の形』を観た後に改めて『ユーフォニアム2』を観ますと、本当にガチを仕込ませながらプロレスを成立させる手腕に琴線がかかりますね。秋のシーズンの作品と比較すると、ほんとドライに距離をとっているところが際立ちます。基本キャラデザがぎりぎりでエロゲ的な濃い味付けのところに主人公たちのベタさ・感情移入しやすさという、視聴者にわかりやすいウェットなキャラクターは試合を成立させるプロレス的な意匠に対し、特にユーフォニアムのもつドライなタッチ、つまりは京アニのやってるガチの部分に一番近いとこにあるキャラクターがめがねの先輩ではないかな、と前のシーズンからおもっていたのでした。

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陰湿な内幕を描くことをリアルと完全に勘違いしてる『ガーリッシュナンバー』

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 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。シーズン中は毎日20時くらいに書き散らしがブログに現れるのでよろしくお願いします。

 

 さて露悪的な路線ながら基本的な絵柄やアニメートの見応えはある『ガーリッシュナンバー』。色調の統一感、それから冒頭から豪華なライブ描写などなど冒頭から見どころは多い。しかし、キャラデザの既存イメージの使いまわし(気の利いたエロゲー程度)あたりがそれほど面白くはない。しかし、このありきたりなキャラデザで、業界ネタをやるというのがあとあと効いてきます。

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ある意味、少女の悲惨さって意味で『まどマギ』超えてる『魔法少女育成計画』

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魔法少女育成計画 制作:Lerche 視聴12分

 

 またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。シーズン中は毎日20時くらいに書き散らしがブログに現れるのでよろしくお願いします。

 

…大体の人がおもったことでしょうが、彩度が薄目のパステル系の色遣いで頭身の低いキャラクターデザインという、萌えのイメージを押し出しながら残虐に振るやりくちは『魔法少女まどか☆マギカ』の成功を追っています。というか制作のLerche自体が前作『がっこうぐらし』で近いやりくちで一定の話題を呼んだのに味をしめたという印象が強いです。

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羽生結弦という圧倒的な現実を前に、凡人は彼に跪くフィクションを描かざるを得ない『ユーリ!!! on Ice』

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ユーリ!!! on Ice 監督・山本沙代 制作・MAPPA

 フィギュアスケートを題材に『エヴァ』の平松禎史作画監督を務めるなど演技のタイトな作画が期待される『ユーリ!!! on Ice』です。しかし一話を見ながら痛感させられるのは「どうしてここまで執拗に凡人ベースの描写やデザインを重ねるのだろう(あとで天才であることが発覚していくシナリオだとしても)」ということです。

 

 やっぱりこれは現実のほうがきらめくフィクションみたいな結果を出し続ける羽生結弦がいるから、わざと落としたキャラを置かないと成立しないということでしょうか?少なくとも、モデルにしただろう羽生結弦プルシェンコらのいる現実があらためて圧倒的であるというのは再確認できます。はっきりいって1話けっこうつらいんですよ。

 

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