興行収入がすごいことになっていますね。シンゴジラと並べて語る向きも多いですが、ぼくは「メジャーな規模で公開するが、監督作品をみてきたオタクからすると大規模でえらいことになると不安になる」という意味で2作を見てました。そして実際に観て不安を抱いていたこと自体がチンケだったな、と思うに至るとこまで同じでした。これまでの監督作品と完全に構造が逆転しており、しかもそれで面白かったからです。
続きを読むソング・オブ・ザ・シー 海のうた 制作:カートゥーン・サルーン
かつての長編アニメーションが原作に選ぶのは普遍的な神話やおとぎ話であることは少なくはありません。ディズニーはアンデルセンとグリム兄弟の童話を元に数多くのクラシックとなる長編を作り上げましたし、日本のアニメーションでも初期の東映動画は日本神話や中国の民話を元にした長編を作りだしていました。
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』はそんなクラシックなアニメーションの体験をいまあらためて見せてくれる長編アニメーションです。いまクラシックをあえてやるのはオーソドックス過ぎてしまうとか、堅実だけど古臭くなってしまいがちなのですが(日本アニメーション40周年記念の『シンドバット』みたいに)、本作にそれはありません。伝統的な技術と、現在の技術が上手く手を結んでいます。
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シン・ゴジラ 総監督・庵野秀明 監督・特技監督・樋口真嗣 准監督・尾上克郎
本作のコピーにはでかでかと「現実対虚構(ニッポン対ゴジラ)」と書かれています。パッと見は格好よさげなコピーで終わるのですが、そうそうたる日本のアニメ監督が撮った実写映画の数々を見てみた自分にとって、真正面からそう書かれたことで「またしてもあのときのように撮るのか、エヴァに苦しんだ後に「ラブ&ポップ」や「式日」を撮ったように」という先入観を抱いたことは確かです。
同じように押井守の実写映画などを観てきたような方ならば、「シン・ゴジラは結局監督本人の作家性の昇華(というか自慰)に終わるだろう。ゴジラブランドがアメリカに食われ、今度は庵野監督のおかずにされる」と考えたと思います。ところが…
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「
この美術部には問題がある! 視聴8分
またひとつ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次なる瞬間に繋げるための礎です。
いやあ…なかなか京アニフォームのデザインってフォロワーはそんなに出てきてないかもなともおもいました。要求される技術の水準けっこうなもんだからかもしれません。
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